Time is money、とはよく言ったものです。実にそう、本当にそう!
私たちが唯一平等に与えられているもの、それは時間です。
1日は24時間、これは揺るぎない事実。
と言う何やら小難しい出だしになってしまいましたが、
要は端的にポイントを押さえて分かりやすく話そうよ、ということ。
私はテレビ局時代、毎日毎日生放送の番組に出ていました。
生放送なので当然1回きり。やり直しなんてありません。
外に行って中継をするリポーターとして日々活動していたのですが、
与えられた中継時間がいきなり短くなることなんてしょっちゅう。
スタジオからの指示で、いきなりADさんの
「時間巻いて~」という合図がきます。
何度焦ったことか…。
でも、そのおかげで「瞬時に話をコンパクトにする方法」が身につきました。
コチラの例文を半分程度に短縮してみて下さい。
「私は九州生まれ、大阪育ちの25歳です。
父の田舎がある九州の福岡県で生まれましたが、
その後父が学生時代を過ごした大阪で事業を興すことになり、
3歳の時に家族全員で大阪に引っ越しました。
それ以来ずっと大阪に住んでいます。
大阪の良いところは何といっても人が温かくてノリが良い!
私の友達もお笑い芸人並みに面白い子ばかりですし、
街で道を尋ねてもほとんどの人が丁寧に教えてくれます。
最近、私の周りの友達が次々と結婚していて
私も結婚を意識し始めました。
今付き合っている彼氏と結婚したいと思っているのですが、
彼は東京出身でいずれ東京に戻りたいみたいで…。
私は大阪を離れたくないのでちょっと悩んでいます。」
話をコンパクトにする練習=要約力を鍛える、に尽きます。
何が不要なのか削る言葉、捨てる言葉を見分けることがポイントです。
半分にまとめてみると…
「私は父の田舎の福岡県で生まれ、
父の仕事の関係で3歳の時に家族全員で大阪に引っ越して来ました。
以来大阪に住んでいます。
大阪の人は道案内も丁寧ですし、
私の友達もお笑い芸人並みの面白い子ばかりです。
最近周りの友達の影響もあって、
結婚を意識し出しました。
私の彼は東京出身でいずれ戻りたいらしく、
大阪大好きな私はそこが悩みの種です。」
いかがでしょう?だいぶコンパクトになりましたよね?
街で道を尋ねてもほとんどの人が丁寧に教えてくれます⇒道案内も丁寧です
のように、どうすればより短い文章で、かつ過不足なく伝えられるか?
をまずは文字に起こしてみることです。
私もやっていました。と言いますか、かなりやっていました。
お手本になるアナウンサーの先輩の出演番組を見て、
その先輩のリポートを一字一句文字に起こすという…。
なかなか大変でしたね(笑)。
いきなり話を短くすることに苦手意識を感じている方は、
考えて書いてみる、ひとり言として口に出してみる、
というところから始めてみて下さい。