私は普段「話し方」についての指導をさせて頂いています。
「話し方」とひと言で言っても実に範囲が広いですし、何より曖昧です。
大きな声で話せばそれで良いというわけでもありませんし、噛まずに流暢に、立て板に水のように話せばそれで伝わるかというとそうでもありません。
対象は法人、個人と幅広くさせて頂いていますが、いかんせん成果がなかなか目に見えにくい。
それ故、
「話し方を変えるだけで利益が出るの?」
とよく言われます。
答えは…「出ます」。100%。
100%と言うのはどうだろうと思いつつ、でも出るのだから仕方ないです(笑)。
但し、利益や売り上げが上がったり、何らかの結果が出る人たちにはある共通項があります。
1、「伝える」ことに対する思い入れや意識が高い人
2、地道に努力を続けられる人
3、素直に実行、実践する人
どうせ無理、なんて思っている人は永遠に今のままです。
なぜ話し方を変えると欲しい結果が手に入るのか?
【人は自分が受け入れられた時に快感を感じる生き物だから】
伝える=伝わる、というのが私がお伝えしている話し方の1番のモットーです。
「言いました」「伝えたつもりなんですが」
は相手に伝わっていないことと同じ。
「伝わる」ように話すためには
相手主体 > 自分主体
でなければなりません。
自分が思うように好き勝手に話していると、相手に受け入れられるどころか煙たがられてしまうかもしれません。
視点を目の前にいる相手に変える⇒「どう伝えたらこの人に理解してもらえるか、受け入れてもらえるか」と考える⇒相手主体の伝え方に変える⇒伝わる
自分主体で話して受け入れられてもらえるのは、よっぽど話術に長けた人や著名人くらいでしょう。
経営者や幹部クラスの方もいつまでも社員や若手の愚痴ばかりを言わず、
「どう伝えたら社員が主体的に動くか?」
を考え抜いて発信していきましょう。
言われたことしかやらない社員にたいして、
「おい、たまには自分から積極的に動いたらどうだ!?」(と眉間に皺を寄せてきついこと口調で言う)
のと
「いつもご苦労様。他にキミが気づいてやれそうなことはないか?」(と少し柔らかい表情でドレミの‘ファ’程度のトーンで言う)
のと、
どちらが「主体的に動いて欲しい」気持ちがより社員に伝わるでしょうか。
お分かりですよね?
無理矢理褒める必要はありません。
目的を把握して、それに対してどう伝えれば、「伝わる」のか―それを言葉にすればイイんです。
感情が優先してしまいそうになったら呼吸を2,3回してみる。
5秒―3秒―8秒(5秒吸う、3秒止める、8秒吐く)の呼吸で集中力が高まり、リラックス状態に近づけますので、こちらも併せてやってみて下さい。
言葉を変えるとその場の空気が変わります。間違いなく。