最近、久しぶりにD・カーネギーの『人を動かす』を読み返しました。
昔から名著と言われている本ですが、改めて手に取ってみると「そうそう、これが基本だよね!!でもできてないなぁ」
と思うことがたくさん書かれていました。
どうしても私たちって、自分の要望や利益を優先してしまいがちですよね。
もちろん「私はこうなりたい!」と欲望を持ち、それを伝えることはとても大事。
でも、人に気持ち良く動いてもらうにはそれだけでは足りないのだよーとカーネギーは教えてくれます。
大切なのは、目の前の人が何を考え、何に困り、どんなことに心が動くのかを想像すること。
質問して聴くこと。
言葉で言うのは簡単だけれど、いざ実践しようとすると本当に難しい。
つい自分の主張を押し出してしまうんですよね💦
でも、それでは人は動かない。
会社や組織で指示を出すことは必要ですが、それだけだと人の心はついてきません。
むしろ大事なのは、朝の挨拶やちょっとした雑談のような日常の会話。
その中で、相手の状態に目を向けることができるかどうか。
そして「よく頑張ったね」というような言葉をと心からかけられるかどうか。
ここで大事なのは「褒める」ことより「認める」こと。
例えば、結果が思わしくなくても、その過程に努力があったならしっかり言葉にして伝える。
少し大げさに、1.5倍くらいの熱量で認めると相手に響くと思います。
ただし、心が伴わないと「お世辞」に聞こえてしまうので要注意。
結局のところ、それは“アンテナの向け方”だと思います。
結果だけを見ている人と、普段の努力や人柄まで見ようとする人。
日頃どこにアンテナを張っているかが、無意識に言葉となって表れるんですよね。
『人を動かす』に書かれていることは一朝一夕で身につくものではありません。
でも意識して、習慣として積み重ねていくことで、必ず自分の言葉が変わり、人との関わりが変わっていくー
私自身も改めて「今日からまた一歩」と思いながら、この本を閉じました(^^♪