「どんな話し方をすれば相手の心に響きますか?」
「これ!という鉄板の決め台詞はありますか?」
人前で話すことについて指導させて頂いていると、実にたくさんの質問を受けます。
みなさん、非常に熱心!
なのですが、ちょっとお待ち下さい、と…。
自分本位になっていませんか?
何を言うか、どのように言うか、は確かにとてもとても大事です。
が、
自分が自分が、となってしまうと聴いている人たちが飽きてしまいます。
それだけではなく、「もういいよ」と引いてしまうことだってあり得ます。
なぜか?
主人公が自分ではないから、です。(ここで言う‛自分’とは聴き手自身のこと)
私たちが1番興味があるのは自分のこと。
集合写真や卒業アルバムを手に取って真っ先に探すのって誰?
そう、自分です。
無意識に私たちは自分のことを1番に探す=自分に1番興味があるんです。
私も自分のことが大好き過ぎて仕方ないですから(笑)。
なのに目の前にいる人も自分について延々と話している…。
もうその話お腹いっぱい、となってしまっても仕方ないんです。
何を言いたいかと言いますと、人前で話すスピーカー(と呼びます)は、スピーカー自身のことではなく、主人公を聴き手にしなくてはいけないということ。
聴き手を巻き込むんです。
そのためには…
「想像してみて下さい」
「あなたにだって無関係ではありません」
「これは皆さんに関するお話です」
というセリフを入れ、今から話す内容は聴き手である皆さんに関係することですよ、ということを言葉としてしっかりと伝える必要があります。
このセリフを伝えると、聴き手は自然に身を乗り出したり顔を上げたりします。
なぜか?
そう人は自分自身に最も興味があるから。
「あなたに関係がありますよ」
と言われたら気になりますよね。
言葉の取捨選択をしましょう。
言いたいことを言いたいように言うのって、スマートではありませんね。
ほんの2秒、3秒の言葉で聴き手の姿勢や意識、もっと言うならば人生までも変わる!
そんな熱い名スピーカー、名プレゼンターになるのってかっこよくありませんか??