コミュニケーション・スピーチトレーナーの加藤あやです☆
大阪にオフィスを構え、話し方の指導を法人・個人向けにさせて頂いています。
最近、「質問すること」への質問が増えてきました。
良い質問ってどんな質問ですか?
会話においてどこまで質問すれば良いですか?
質問がなかなか思いつかない時はどうすれば良いですか?
質問の重要性を理解しているからこそ、このような質問が浮かんでくるんですよね。
そもそもなぜ質問することがそんなにも重要なのか?
① 人間の脳には「空白を嫌う」という特性があるから
② 私たちは考えて自分で出した答えには忠実であろうとするから
これらが質問が重要な主な理由です。
このような経験、ありませんか?
会話の中である芸能人の話題になった。
その芸能人の顔は思い浮かぶけれど、名前が出てこない。
あるいは
ある歌のメロディーやフレーズは出てくるけれど、歌のタイトルが出てこない。
その時は一生懸命考えても結局分かりませんが、その後自宅でお風呂に入っている時や
ベッドに入っている時などに
「あっ!!思い出した!!」
案外多くの方が経験アリなのではないでしょうか。
実はこれも「空白を嫌う」という私たち人間の特性によるもの。
芸能人の名前、歌のタイトル、が分かっていないということは
私たちの脳の中のその部分には空白があります。
その空白を埋めようと、私たちが考えたり思い出すことを中断しても
脳の中ではずっと答え探しが行われています。
そして空白「 」が埋まった瞬間、「あっ!!思い出した!!」となるワケです。
もう1つ。
学生時代に母親から「勉強しなさい」と言われた経験、
これは100%に近い方が経験アリだと思います。
いつの時代もどの地域でも共通のようですが(笑)。
そして、「勉強しなさい」と言われて張り切って勉強をした、という学生時代を
過ごした方が皆無に近いのも共通かもしれませんね。
私たちは自分で【納得したり】【気づいたり】した場合、それを行動に移す傾向にあります。
だって、自分の中で納得・解決・処理ができていますから。
ですが…自分が納得していないにも関わらず
人から強制されたり命令されたり(若干言葉が乱暴ではありますが💦)した場合
私たちはなかなか行動に移しません。
この世の中は人と人との繋がりや関わりで成り立っています。
色んな考えの人がいる世の中で、人間関係の問題が溢れている現実。
肥大・増大すれば大きなストレスになり、精神や肉体を蝕んでいくことだって起こりえます。
と、何だか不安を煽るような書き方になってしまいましたが
人間関係の改善や円滑化に大きな効果を発揮するのが、実は【質問】。
① 質問をする
② 質問をされた側は答えを考える(私たちの脳は「空白を嫌う」から)
③ 考えて答えを出す
④ ‘自分で’考えて、’自分で’答えを出しているから納得感が高い
一方的に指示や命令をしても人はなかなか動きません。
そしてこれは、人に対してだけではなく自分自身に対しても言えること。
無理矢理行動しようとしても(それが必要な時もありますが)
納得感が低いのでイマイチ腑に落ちない…。
ですが、自分に質問をする―自問自答することで
納得した上で行動に移す自分がいたりします。
世の中には絶対的な答えがないものが実に多い。
だからこそ【質問】なんです。
「どう思う?」「どう考える?」「どうしたい?」「どうすれば良い?」
一問一答ではなく、考えてもらい気づいてもらう、考えて気づく、
この癖をつけることでコミュニケーションの質が上がったり
自分の本音に気づいたり
手にするものはきっととても大きいはずです。
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