「第1印象が良いとイイ！」
とよく言われています。
初対面の人が笑顔で明るく接してくれると悪い気はしませんよね。
やはり第1印象は良い方がイイに決まっている。
と言いたいところですが、これには様々な見解があるようです。
私の知り合いのある方はこう言います。
「自分の第1印象は正直あまり良くないし必要以上に良く見せようともしていない。
でもその後話していくうちに、
実はイイ人だったんですね、とか案外お茶目なんですね、と言われる。
最初の期待値が低い分、その後の上への振り幅は大きいよ。」と
またある方はこう言います。
「とにかく第1印象には神経を使っています。
だって最初の印象が悪ければその後相手が会ってくれないでしょ？
多少オーバーに自分を演出することってマナーだと思いますよ。」と。
どちらの意見にも賛同したくなりますが、果たして正解はどちらでしょうか？
残念ながら正解というものはありません。
そもそも「第1印象」というものが曖昧過ぎるのと
第1印象が良い、というのも各自の捉え方や感度によります。
笑顔で挨拶をしても受け取り方によっては
「あの笑顔…嘘くさい」と思われることもあるワケで。
また、初対面の人に不愛想な表情と態度で接しても、
受け取り方によっては
「何か秘めてる雰囲気がする、もっと深く知りたい。」
と意図せず相手から行為を持たれることも無きにしも非ず。
そもそも第1印象とは一体何でしょう？
初めて会った時に相手に抱く感情や感覚だと私は捉えます。
初めて会った、とあるくらいなので当然自分がいて相手がいる。
自分の状態や状況、相手の状態や状況などそれぞれの背景があって
その上で初対面というシーンがあります。
自分が何か大きな問題を抱えていればそれが無意識のうちに
表情や言葉に表れ、知らないうちに相手の不快感に火をつけることだってあります。
例え、笑顔であったとしても。
でも相手は自分の背景なんて当然分かるわけもなく、
ただ目に見えるものや耳に入ってくるものだけで判断しがちなんです。
逆に相手が不愛想な表情でぶっきらぼうな物言いだったとしても
自分に心の余裕や色んなものを受け止める余裕があれば
相手のその態度に対しても寛容な気持ちと態度で接することができるかもしれません。
「恥ずかしがり屋なだけで、本当はとても優しい人だと思う。」
というように。
私たちは相手の背景までも汲み取らずに、または汲み取れずに会話をしています。
分からなくて当然です。
だからたかが〇秒という短い時間での印象で判断するのは、
相手に対して失礼なのではないかと。
話す時間、接する時間をとっていけば分かってくることだってあるし
そこから生まれることだってあるだろうし。
ただ難しいのが、そんないちいち時間なんかかけていられないと考える人が多いのが事実ですし、
第1印象があまり良くなければその次に会う機会がない可能性も高いんです。
人と話すこと、人と接すること、人と関わることは
その人の感情や考え方や捉え方や、もっと言えば
生き様が大きく影響してきます。
絶対的な正解はなく、時には傷付きまたは落ち込み
だからこそ世の中の多くの人が悩みながらも
良くしようと努力をしているんだと思います。
1つ言えるのは、
自分自身が【快】【満足感】【幸福感】【充実感】を感じていれば
自然と自分に対しても相手に対しても受け容れる余裕が出てくるのではないかと。
これらが圧倒的に欠けていると言われている日本では
1人1人がそれぞれの気づきを得ることが、今最も大事なことかもしれません。
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