先週の金曜日、京都市内にて6時間の研修をさせて頂きました。
色々な会社の管理職の方々に集まって頂き、
発信力をメインとしたコミュニケーションについてお話をしました。
管理職の方々が最も頭を悩ませているのが部下の育成。
今回に限らず、実に様々なところで
「部下への指示や命令のやり方が分からない。」
「ゆとり世代の若者とのコミュニケーションが上手くとれない。」
というお声を耳にします。
私は組織の中でいわゆる部下を抱えたことはありません。
管理職の経験なんて無いじゃん、と思われることもありますが
私はこのように考えます。
【限りなく正確な情報伝達と
感情が交わるコミュニケーションをとるためには
立場や役職を超える必要がある】
と。
上司・部下の関係性ですと
上司が部下に対して強い口調になる傾向にあります。
いえいえ、最近は逆かもしれませんね。
変に部下に気を遣い過ぎて、機嫌を伺うような物言いになっている傾向もあるかも。
前者も後者も目的を理解した伝達ではありません。
部下がミスを犯した際、上司がするべきこととは？
原因を明確にし、同じミスが起こらないようにする
これに尽きます。
強い口調で叱ったり注意するということは、
自分の感情（イライラや怒りなど）を優先させており
目的が自分の感情を少しでもスッキリさせることにすり替わっています。
気を遣い過ぎて機嫌を伺うような言い方をするということは、
波風を立てないようにとりあえずこの場をやり過ごそうという
自分を守るのが目的になってしまっています。
部下がミスを犯す度にこのような対応を続けていたとしたら…
1年後はどうなるでしょうか。
その部下のミスが激減していると思いますか？
その部下と雑談や仕事における建設的なディスカッションができていると思いますか？
恐らく「NO」ではないでしょうか。
自分本位で
自分の感情を何よりも優先させて
自分を守ろうとする―
これを続けていっても何も変わりませんし、何も生まれてきません。
では何をすればいいのか？
【質問】
これをして下さい。
部下に質問をして部下本人に考えさせる。
本人の言葉でその答えを言ってもらう。
・自分で考える
・自分で改善策を声に出す
これを部下に習慣化させるんです。
そうすれば突発的なことが起きても、まずは自分で考え解決策を出そうとするようになります。
部下が育ちます。育成されます。
質問するという行為には、とてつもなく大きなチカラがあります。
1人の人間を、1つの会社を変えるチカラだってあります。
質問力のみをひたすらトレーニングさせて頂くことも可能です。
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