コミュニケーション能力を向上させるには、まずは
「相手の話を聴いて受け取ること」
と前回書きました。
いわゆる【傾聴】ですが、だからと言って傾聴のスキルだけ身につければOKというものではありません。
聴いて受け取って、そして
「ボールを相手に変えす」
ことをする必要があります。
コミュニケーションというものは自分1人で完結するものではなく、必ず目の前に相手がいます。
その相手の話を聴いて受け取って、そしてボールを返す(質問をしたり共感したり、あるいは自分の意見を言ったり)―
この繰り返しが会話のキャッチボール。
ただ聴くだけではそれはコミュニケーションとは言えませんし、会話も発展しません。
だからこそ返すこと、なんですね 😀
ごく簡単な例を見ていきましょう。
A「おはよう。」
B「おはよう。」
A「今日は天気がイイね。」
B「そうだね。天気がイイね。」
A「そう言えば昨日家族で登山に行って来たよ。」
B「へぇ~。登山に行って来たんだね。」
という会話。
A「おはよう。」
B「おはよう。」
A「今日は天気がイイね。」
B「そうだね。天気がイイね。」
A「そう言えば昨日家族で登山に行って来たよ。」
B「へぇ~。登山に行って来たんだね。どこの山に登って来たの?」
A「金剛山(こんごうざん)に登って来たよ。」
B「お~、金剛山!昨日も天気が良かったし、かなり気持ち良かったんじゃない?」
A「うん、すっごく良かった~。頂上からの見晴らしも最高だったしね!」
という会話。
比較してみると分かりますが、Bの返し方。
最初の方は、
「へぇ~。登山に行って来たんだね。」
だけ。
後の方は、
「へぇ~、登山に行って来たんだね。どこの山に登って来たの?」
という「質問」をしています。
最初に比べると会話も続いていますよね。
どちらが良い・悪いはありません。
目の前の相手とコミュニケーションを取るにあたって、自分自身が
【その人とどんなコミュニケーションを取りたいか?】
【どんなコミュニケーションを取ればその人は満足するか?】
でコミュニケーションにおいて発する言葉や姿勢って変わってくると思うんです。
いや、変える必要があります。
この人に自分の彼氏(彼女)になって欲しい!と思うのであれば、自分のことをベラベラと話すよりも相手に質問したり共感する必要があります。
でも、この場合「必要がある」と言うより自然とそうなっていると思いますが。
逆に相手がしつこい場合、丁寧に対応していたら自分が疲弊してしまいとてもストレスがかかるのであれば、それは「受け流す」に近い対応をしても良い、と私は考えます。
これについてはまた後日書きます。
さらに、営業先で自社のサービスや商品を立て板に水の如く喋っても、相手がそれに興味がなかったり反応がイマイチであれば、それは相手が望んでいるものや困っていることを「傾聴」する必要があります。
よく
・自分はコミュニケーションが下手
・会話が続かない
というお悩みをお持ちの方とお会いします。
が、よ~くその方のお悩みを聴いてみたり、またその方が誰かと話しているところを観察してみると、
相手の話は聴いていても、返しが出来ていなかったり、反応がイマイチだったりします 🙁
相手の話を聴く姿勢、そして相手の話をどう返しているか?
じっくり振り返ってみて下さいね。
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