聴き手の感情が動くスピーチには、ある一定の条件があります。
古代ギリシャの哲学者・アリストテレスは言いました。
聴き手の心を動かし感情を揺さぶるスピーチをするには、
『論理性、情熱、信頼性が必要』
と。
簡単に言えば、
「分かりやすく、感情に訴えるもので、心がこもっている」
ということ。
これらを大きく2つにわけると、このようになります。
・テクニック
・マインド
この両輪を揃えてバランス良く回すことが、聴き手の感情を動かし、更には聴き手の行動や人生をも変えるスピーチへの道なんです。
テクニックの部分。
話し方はスポーツと同じ。トレーニングを積めば上達します。
表情筋のトレーニング、声の出し方のトレーニング、滑舌のトレーニング、話の構成のトレーニング、「え~」「あの~」を封印するトレーニング…。
これらは実践あるのみ。
そして、マインド。「想い」ですね。
いくらテクニックを磨いても、想いがなければ表面的で薄っぺらいスピーチになってしまいます。
なんだ、当たり前じゃん、と思ったアナタ。
出来ていますか…?
毎朝社員の前で行っている朝礼スピーチに、社内・社外スピーチに、あるいはプレゼンに、
「誰に何と言われようと、ブレない・伝えたい熱い想い」はありますか?
その想いがスピーチのベースにあって、その上に表情や声や滑舌や話の構成などのテクニックが乗ってくるんです。
まずは想いなんです。
とは言え、その想いというものがイマイチ分からない…のであれば、次の視点でスピーチを考えてみましょう。
・なぜそのスピーチをするのか
・誰に向かってするのか
・このスピーチをすることで聴き手にどうなってもらいたいか
まずはこの3つを考えてみて下さい。
意外と出てこないことに気づくかもしれません。
特に
「このスピーチをすることで聴き手にどうなってもらいたいか」
真剣に考えてみて下さい。時間をかけて。
その答えがあなたのスピーチの核となる部分です。
そこにテクニックや肉付けなどをしていけばOK。
スピーチって本当に気力も体力も使います。
でも、だからこそ伝わった時の感動はとてつもないものがあります。
心を揺り動かすスピーチは偉大です。まずは出来るところから始めてみて下さい。